脊柱管狭窄症の手術後に起きた腰痛や歩く時のヒザ折れ症例を徹底解説!
2023/11/17
入間市のカイロプラクティック、かすやカイロプラクティックです。
整形外科で腰部脊柱管狭窄症と診断され、合計7回の手術を受けた男性の改善例です。
・男性 83歳
【 症状 】
①歩いていると「ひざがカクっとなり、力が入らなくなってしまう」
②腰痛(仙骨部)
③右手の平のシビレ
④夜中トイレに起きる時、脚に力が入らず手を使って起き上がっている
20年前から5年前までの間に、腰部脊柱管狭窄症の手術を合計7回行い、現在上記の症状にお悩みの方が来院されました。
また、40年前に右手のシビレのため頸椎部の手術も行っています。
たまたまご本人が、スマホで最近の腰のレントゲン画像を写しており、それが下の写真です。
画像が鮮明ではなく、細かいことはわからないのですが、腰の骨(腰椎)のほぼ全てと骨盤(腸骨)がビスとワイヤーで固定されているのがうかがえます。
ご本人は、特に①の歩く時のヒザ折れと、④の夜中の脚の症状を良くしたいとのことでした。
そこで、まず体全体のチェックを当院独自のチェック法で行いました。
以下、少し専門的になりますので、【 結果 】と【 解説 】だけをみていただいても結構です。
まず、首の背骨(頸椎)の7番目(C7)と腰の背骨(腰椎)の4番目(L4)の関節であるC7椎間関節とL4椎間関節に問題がありました。
また、腰と仙骨から出ている神経のL5とS1神経に問題があるという結果が出てきました。
施術は、これらの問題点を解消するような施術を行いました。
【 結果 】
2回目の来院時に症状をお聞きすると、歩いている時に「ひざがカクっとなり、力が入らなくなってしまう」という症状は、無くなったとのことでした。
ただ、腰痛(仙骨部)・右手の平のシビレ・夜中トイレに起きる時、脚に力が入らず手を使って起き上がる、という症状は、まだ改善されていませんでしたので、今後も施術を継続していく予定です。
【 解説 】
今回のケースは、かなり重度であり、施術が難しいケースと考えられます。
ヒザ折れは、1回で改善されましたが、他の症状は、そんなに簡単ではなさそうです。
私にとってもチャレンジになります。
その理由は前述したように、腰椎のほぼ全てがビスとワイヤー(金属ワイヤーと考えられます)で固定されているだけでなく、骨盤(腸骨)もビスで固定されていることや、83歳という年齢を考えると背骨(椎間関節)や骨盤(仙腸関節)を矯正していく方法は、かなりリスクを伴います。
つまり、マッサージなどの筋肉に対するアプローチや、矯正のような椎骨に力を加えるような施術は、固定している椎骨や腸骨に力を加えますので難しいと考えています。
また、腰痛などに対して一般的に行われている電気治療は、金属が入っているため出来ないでしょう。
かすやカイロプラクティックでは、もともとマッサージや電気治療、外側から力を加える矯正を行わない方法で施術を行っておりますので、このようなケースにも対応できました。
【 さらに専門的な解説 】
ここからは、さらに専門的な解説になりますので、スルーしていただいて結構です。
興味のある方だけお読みください。
かすやカイロプラクティックの検査法は、筋力反射テストを用いています。
検査法の詳細は、割愛しますが、従来の筋力反射テストを参考にしてさらに当院独自の筋力反射テストを行っています。
その内容は、筋骨格系はもちろん脳・神経系、内臓、ホルモン、免疫系、アレルギー系、感染の有無など多くの視点から体を検査していきます。
まず、初回の検査では、歩行時のヒザ折れ症状の原因は、C7とL4椎間関節の可動性減少、夜間下肢筋力低下は、L5とS5神経の機能低下が認められました。
ヒザ折れ症状は、下肢の大腿四頭筋の筋力不安定性が考えられ、それに影響を及ぼすL3、L4神経あたりの問題を予想していましたが、検査結果は、頸椎や腰椎の可動性減少でした。
L4腰椎の可動性減少は、なんらかの形でL4神経に影響を及ぼすことが考えられますが、C7椎間関節の可動性減少が、下肢に影響を及ぼすとなると脊髄への影響が出ていることになります。
40年前に、頸椎部の手術を行っていますので、それが影響している可能性が考えられます。
現在、右手掌にシビレが出ていることからも、頸椎部には問題がありそうです。
(※ 施術の効果には個人差があります。)
P.S 治療家の先生で症例に興味がある先生は、下記のメール・電話へご連絡いただければ更に詳しい解説をさせていただきます。
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かすやカイロプラクティックには、アトピーや花粉症でお悩みの方のための「アレルギーコース」があります。
このほど、アトピーや花粉症をはじめとしたアレルギー症状の改善効果を性別・年齢・症状の度合いなどによってデータ化したいと考えております。
つきましては、これに協力していただけるアレルギー症状のある方のモニターを募集いたしております。
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・住所:〒358-0026 埼玉県入間市小谷田328-6
・電話番号: 050-3746-1081 ( Email : kasuya.hp@mbr.nifty.com )
・営業時間(予約制)
平日:午前9:00~午後12:30/:午後2:30~午後7:30
土曜日:午前9:00~午後1:00
祝日・木曜日:午前9:00~午後12:30
定休日:日曜日
・最寄駅
西武池袋線 入間市駅南口よりバスで10分
桂橋バス停より徒歩2分
※ 外観には「みこと整骨院」と書いてありますが、その中に当院がございます。
同じ入口よりお入りください。
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いつも、かすやカイロプラクティックのブログを読んでいただき、ありがとうございます。
皆様の毎日が、いつまでも元気で楽しい毎日になりますよう、今後も健康についての情報を投稿していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
ブログ執筆者:粕谷 隆平
所属・役職:かすやカイロプラクティック 院長
経歴:
国立東京工業高等専門学校 工業化学科卒(1976)
Los Angelesカイロプラクティック大学解剖学セミナー修了(1991)
日本カイロプラクティックカレッジ卒(1993)
日本カイロプラクティックセンター新所沢 開院(1994)
センターを現在地に移転 かすやカイロプラクティックに改称(2000)
カイロプラクティック神経学 増田ゼミ受講 (2001~2005)
臨床神経生理学セミナー 伊藤ゼミ受講 (2006~2010)
心身条件反射療法(PCRT)受講 (2012~2015)
ニュートリノスパイナルテクニック(NST)ベーシックコース受講 (2014)
ニュートリノスパイナルテクニック(NST)不妊コース受講 (2015)
律動法セミナー・基礎シリーズ受講 (2020)
かすやカイロプラクティック 院長
元一般社団法人 日本カイロプラクティック徒手医学会 代議員
■研究発表・その他
「肩関節周囲炎の治験例」(1996)
「正中重力線を使用した仙腸関節の機能診断とその対処法の検討」(1997)
「脊椎性および血管性疾患の病態とその対応」(1998)
以上マニュアル・メディスン研究会の定例研究会にて発表
「下部腰椎の筋紡錘への刺激による平衡機能と血圧への影響について」(1999)
日本カイロプラクティック徒手医学会第1回学術大会にて発表
「筋骨格系由来の痛みと内臓関連痛」(1999)
雑誌「MANIPULATION No.51」 に投稿
元東京カイロプラクティックカレッジ 機能解剖学講師
元日本カイロプラクティックカレッジ 神経診断学講師
日本カイロプラクティック徒手医学会 第8回学術大会 大会長 (2006)